うつ病帝国

うつを患っている自分の、うつに関する様々な事象の手記。備忘録みたいなもの。

うつと睡眠

うつ病の最盛期はやたらと眠くなる。
それはもう眠くなる。
親の敵のように眠くなる。

睡眠時間も増える。
コアラかナマケモノかってほど眠る。
一日のほとんどを寝て過ごす。

眠ることで焼き付いた心と頭を冷却するんだと思う。
とにかく眠く、また寝る以外の選択肢を選べない。
選択肢が浮かばない、が正しいか。

せして、身体が栄養を求めたときのみに食べる。
食べたら排泄する。
そして寝る。

起きているときの脳の回転率は低く、思考と呼べる思考は浮かばない。
なのにレム睡眠時の悪夢率は跳ね上がる。

休息のために睡眠を取るのに、悪夢で疲弊する。
休み、疲れ、休み、疲れを繰り返し、
でもそれでも休息が勝り、少しずつ思考力が回復してくる。

思考力が回復してくると、うつに至った経緯、
あるいはいま置かれている状況を思い起こし、
負の感情が溢れてくる。
そんな負の感情に引きずられ、考えまいとまた眠る。
これがループする。

この段階を自分自身の力で抜け出すのは非常に難しい。
私は向精神薬の投薬により、無理矢理に気分をあげることで脱した。

しかしながら、薬であげた精神力は脆い。
風邪などの少しの体調の変化でいとも容易くさがる。
生活環境の変化でもさがる。
外的刺激に気分が揺さぶられてもさがる。
それはもう呆気なくさがる。
あがるときには時間がかかり、さがるときは一瞬である。

こうした負のループを抜け出すのは非常に骨なのである。


本項のまとめ:睡眠期のうつはなかなか脱し難い。